しんBlog

初心者ブロガーの奮闘記

人生のバイブル「嫌われる勇気」を読み解く!part2

 

第二回 トラウマは存在しない

 

 

哲人 フロイト的なトラウマの議論は過去に負った傷(トラウマ)が今の不幸を作り出していると考える。しかしアドラー心理学ではトラウマを明確に不定します。我々は過去のトラウマによって苦しむのではない。過去の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。

 

青年 では、先生は私の友人は自分の意志で引きこもっていると自ら引きこもることを選んだと?冗談じゃありません!自分で選んだのではなく、選ばされたのです。今の自分を選ぶしかなかったのです。

 

哲人 違います。仮にご友人が「自分は親に虐待を受けたから、社会に適合できない」と考えているならば、それは彼の中にそうありたいという「目的」があるのです。

 

青年 どんな目的です?問題はそこでしょう。

 

哲人 外にでることなく、自室に籠っていれば、親が心配してくれる。腫物にさわるように丁寧に扱ってくれる。他方、家から一歩外に出れば、誰からも注目されないその他大勢になってしまいます。そして、誰も私を大切に扱ってくれなくなる。・・・これなどは、引きこもりの人によくある話です。

 

青年 じゃあ先生の理論によると、私の友人は目的を成就しており、今の自分に満足していると?

 

哲人 不満はあるでしょうし、幸福とは言えないでしょう。ただ、彼が目的にそった行動をとっていることに間違いありません。

 

 

 

トラウマは存在しない。引きこもりの人は引きこもりたいから過去の経験を都合よく使い、引きこもる理由を作り、引きこもるという目的を果たしている。という解釈ですね。つまり、過去の経験は今の自分には関係ないということです!

 

f:id:wakuwakutyan:20191128230506p:plain