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初心者ブロガーの奮闘記

「嫌われる勇気」を読み解く。”なぜ「人は変われる」なのか”Part1

 

こんはんは!しんです(^_-)-☆

 

本日は、人生のバイブル「嫌われる勇気」について、記事を書きます。

 

今日のテーマは なぜ「人は変われる」なのか

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結論から言いましょう!

今の自分を変えたいと思った時、今の自分があるのは「過去の経験やトラウマが原因である」のではない、過去など関係ない。今の自分がそうであるのは、そうありたいという目的があるから。つまり、過去の経験が原因だとすると変わることは難しくなるが、今の自分は目的をもってそうあると考えると変わることは容易である。そうアドラーは言ってます。

 

難しい表現になってしまいました( ゚Д゚) 

 

では、具体的に青年と哲人との会話を見ていきましょう!

 

 

 

青年 最初に議論を整理しておきましょう。先生は「人は変われる」と仰る。のみならず、誰しもが幸せになれると。

 

哲人 ええ 一人の例外もなく、人は変われます。

 

青年 友人に何年も自宅にひきこもっている男がいる。彼は自分を変えたいと思っているし、仕事にも就きたいと思っている。しかし、彼は外にでるのが怖ろしい。一歩外に出ると動悸が始まり、手足が震える。変わりたくても、変われないのです。

 

哲人 あなたは、彼が外に出られなくなった原因はどこにあると思いますか?

 

青年 詳しいことは分かりません。両親との関係に問題があったのかもしれないし、学校や職場でイジメにあったことがトラウムになっているのかもしれない。逆に甘やかされて育ったことが原因かも。彼の過去や家庭の事情は分かりませんが。

 

哲人 いずれにせよ、過去のトラウマや経験が原因で彼は外にでられなくなった。とい仰るのですね。

 

青年 ええ。結果の前に原因がある。

 

哲人 では、たとえば、子供の頃、両親より虐待を受けて、愛情を知らないまま大人になった。だから、人とかかわることが怖いし、外にでられないのだと。ありえる話ですね。

 

青年 大いにありえます。ひどいトラウマになるでしょう。

 

哲人 あなたの仰るように現在が過去の経験やトラウマに原因があるとするならおかしなことになりませんか。両親より虐待を受けて、愛情を受けずに育った人はみな引きこもりになっていないとおかしい。

 

青年 何を仰りたいのですか?

 

哲人 過去の原因にばかり目を向け、原因だけで物事を説明しようとすると、おのずと決定論に結び付きます。我々の現在や未来は、過去の出来事によって決定済みであり、動かしようのないものだと。違いますか?

 

青年 では、過去など関係ないと?

 

哲人 ええ、それがアドラーの考え方です。

 

青年 では、私の友人は何の理由もなしに外にでられなくなったということになります。なんせ先生は、過去の出来事は関係ないとおっしゃる。そんなことはありえません。彼が引きこもりになったのには、何かしらの理由がある。そうしないと説明がつかないでしょう。

 

哲人 ええ、確かに説明がつきません。そこで、アドラー心理学では過去の原因ではなく、いまの「目的」を考えます。

 

青年 「目的」?

 

哲人 ご友人は「不安だから、外にでられない」のではなく、順番が逆で「外にでたくないから、不安という感情を作り出している。」

 

青年 ご冗談を!不安や恐怖をこしらえた、ですって。私の友人は仮病を使っているということですか?

 

哲人 いえご友人の不安や恐怖は本物です。時には、頭が割れるような頭痛や猛烈な腹痛に襲われることもあるでしょう。しかしそれもまた、「外にでない」という目的を達成するために作り出されたものなのです。

 

青年 オカルトだ!ありえません。

 

哲人 原因論と目的論の違いです。我々は原因論の住人である限り一歩も前へ進めません。

 

 

第一夜 「トラウマを否定せよ」はこちら

 

Part2 「トラウマは存在しない」はこちら