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初心者ブロガーの奮闘記

「嫌われる勇気」を読んでみた。”なぜ自分のことが嫌いなのか”Part8

こんばんは!しんです(^_-)-☆

今日は、私の人生のバイブル「嫌われる勇気」について記事を書きます!

 

本日のテーマは、「なぜ自分のことが嫌いなのか」です!

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結論から言いましょう!

対人関係の中で、自分が嫌われ、傷つくことを怖れている。自分の短所に目を向け、自分を嫌いになることで、対人関係を拒絶し、自分の殻に閉じこもる。もしこの短所がなければ、嫌われることもないし、愛されるにちがいない。そういう可能性の中で生きていたいのです。アドラーはそう言っています。

 

では、具体的に青年と哲人との会話を見ていきましょう!

 

青年 先生、私は先日、自分が嫌いだと認めました。短所ばかりで、好きになる理由が見つかりません。先生はなんでも「目的」で説明されようとしますが、いったい何の目的があって私は自分が嫌いなのですか?自分を嫌いになっても何の利益にもならないでしょう。

 

哲人 なるほど。あなたは自分には長所などなく、短所しかないと思っている。なぜ、あなたはそんなにも卑屈で、自分を過小評価されているのですか?

 

青年 事実として私には長所がないからです。

 

哲人 違います!あなたは「自分を好きにならないでおこう」と決心しているのです。自分を好きにならないことがあなたにとって「善」なのです。

 

青年 いったいなぜ?何のために?

 

哲人 ここはご自身でお考えになったほうがいいかもしれません。あなたはご自分にどんな短所があるとお考えですか?

 

青年 まず挙げられるのは性格です。自分に自信が持てず、すべてにおいて悲観的です。自意識過剰だし、見た目も好きになれません。

 

哲人 そうやって短所をあげつらっていくとどんな気分になりますか?

 

青年 まったく不愉快な気分です。

 

哲人 なるほど。もう結論が見えてきましたね。

 

青年 どういうことです?

哲人 ご自身のことでわかりにくければ別の方を例に出しましょう! 私の書斎に女学生がたずねてきました。その女性の悩みは赤面症です。人前に出ると顔が赤くなってしまう。私は彼女に聴きました。「赤面症が治ったら何をしたいですか?」すると彼女は好きな男の子がいるので告白したいと言いました。

 

青年 ういういしい話ですね。告白するには、まず赤面症を治すしかない。

 

哲人 はたしてそうでしょうか?私の見立て違います。どうして彼女は赤面症になったのか。どうして治らないのか。それは彼女が「赤面症を必要としている」からです。

 

青年 いったい何を言っているんですか?

 

哲人 彼女にとって一番怖ろしいこと、つらいことは何ですか?それは、彼に振られること。失恋することで、自分の存在をすべて否定されることを避けたいのです。赤面症を持っていることで、告白をしないで済むし、告白して振られても赤面症が原因だと自分を納得させることができる。そして「もしも赤面症が治ったら私だって・・・・

」と可能性のなかで生きることができるのです。

 

青年 では、告白できない自分への言い訳として、あるいは彼に振られた時の保険として赤面症をこしらえていると?

 

哲人 端的に言えばそうです。では、あなたに話を戻しましょう。あなたは、自分の短所にばかり目がいき、自分を好きになれないとおっしゃる。もうお分かりでしょう。あなたが自分が嫌いなのか?なぜ、短所ばかりを見つめ、自分を好きにならないでおこうとしているのか?それはあなたが対人関係の中で嫌われ、傷つくことを過剰に怖れているからです。あなたの目的は、「他者との関係の中で傷つかないこと」なのです。では、どうやってその目的をかなえるのか?それは簡単です。自分の短所を見つけ、嫌いになり、対人関係に踏み出せない人間になればいい。仮に他者から拒絶された時の言い訳にもなります。こんな短所があるから嫌われたのた。これさえなければ私も愛されるのに・・・と

 

青年 先生はホントに悪魔のような人だ。そうです。私は対人関係で傷つきたくない、怖いのです。

 

哲人 認めることは立派な態度です。でも、忘れないでください。対人関係の中で傷つかないなどありえない。対人関係に踏み出せば大なり小なり傷つくものです。あなたも他の誰かを傷つけている。アドラーは言います。「悩みを消しさるには、宇宙のなかでただ一人でいきるしかない」のだと。でもそんなことはできません。

 

第一夜 「トラウマを否定せよ」はこちら

 

Part9 「すべての悩みは対人関係の悩みである」はこちら